下町ロケット最終回のネタバレです。スカットするか？

号泣シーン　
【コアハートを待つ聖人】

下町ロケット最終回イントロはガウディの臨床治験を待つ「聖人くん」の
治療をしている一村教授が佃と電話で話をしているシーンから始まります。

そして、ガウディはテストを通過し臨床が始まり、成功するのです。

【中里淳の焦り】

サヤマの椎名に、
ヘッドハンティングされた中里が駅前通りを歩いています。

中里の出勤前を待ち伏せている佃と山崎が、・・・中里！と声をかけ、
場所を喫茶店に移して試験患者が亡くなったことを話します。

山崎も
「コアハートに問題はなかったのか？」と問い詰めますが、中里は突っぱねます。

佃は中里はどう思ってるんだ？
個人として技術者としてコアハートに問題がなかったと言えるのか？
と問います。

そして、「夢」はサヤマで見つかったかと？

まもなく臨床試験が開始される、
また人一人が亡くなるぞ。それでも胸をはって技術者として
正しいことをしていると思うか？

中里は考え込みますが、二人の席から去っていきます。

でも、心の中で叫んでいます。
「社長は自分が設計図を盗んことをわかっていると・・・」

【椎名社長と中里】

出勤した中里に椎名は言います。

苛立っているのは、
「お前のような役に立たない人間を採用してしまった自分だ」と
大声で社員の前でいいます。

【ちょこっと感想】

この椎名のような上司または社長を私も現役時代に何度も見ています。

今ではパワハラだと思いますが、平気で社員の人格を否定する上司や
社長が昔は多かったですね。

【検査結果】

中里は、
上司の月島に試験結果のデータを見せてほしいと願います。

パスワードを教えてもらい、データを見ますが、

「コアハートの現行バルブには特に問題はない」と
判断します。

その隣にはなぜか、最初の開発者「横田信生」がいました。

完璧です、という中里。
そして俺の思い過ごしか？という横田。

中里は横田に見終ったらPCを落としてください。と
お願いし席を外します。

後にはデータを食い入るように見る横田が残りました。

【重要なシーン】

ここが、最終回のデータ改装を発見する入り口です。

横田がそのカギを握りますね。

ジャーナリストの椎名にそのデータを渡し不正の暴露を託したのです。

横田は、冷静に揃いすぎていないか？あの数字、完璧すぎるだろう？

横田が実験していた時は1000個に1個の割合で不良が出ていたと言います。

それを月島があのようなデータにするだけの技術力があると思うか？


中里は、つまり、
臨床試験で使われていたバルブは90日間の合格品でないということですか？

そうだ、
お前はデータ偽装の隠ぺいのために使われていたんだよ。と
横田に言われてしまう。

そして、横田は中里に
データを渡したのは自分だよ。
と話をし会社を辞める事も話します。

この会社はもう駄目だ。と言い残して・・・

【コアハートのデータ偽造】

ジャーナリストの椎名は佃にコアハートの実験データを見せます。
もちろんこの出所は横田です。

SSVの文字から山崎はサヤマのデータであることを見抜きます。

そのデータは完璧なのだが・・完璧すぎるのが、逆におかしいと
佃は感じました。

データ偽造？です。


【日本クライン、貴船、椎名、総ぞろい】

日本クラインの久坂は、
まずいですね！こんな内部資料が外部に流出するとは？
と椎名を攻めます。

貴船は、
データが外部に漏れたことは問題だが、立派なデータなら胸を張っていれば
良いじゃないかと教授らしさを見せます。


そして、椎名は、
月島に怒り狂ったように情報源を突き止めろと言います。

データはダウンロードされていました。犯人は横田です。

【佃製作所】

高速耐久実験テストの検査器具は佃にはないが、
帝国重工にあることを佃は知っていた。

早速、財前さんにお願いをするのです。

佃は言います。これは人一人の命にかかわっているのです。

財前は快諾します。

そして、佃と咲間は土手を歩きながら語っています。


佃は不謹慎ながら旦那さんの死は無駄になっていない。
あなたは今多くの患者さんの命を救っているのだからと励ましています。

【佃家】

とげとげしい会社のビジネスの話題から、
ふと家族愛的な画面があるとホットしますね。

父と娘の日常的な会話はいいものです。

【そんな利菜の面接試験】

利菜は、
帝国重工の面接試験会場にいます。

面接官から、弊社に入社したい理由をお聞かせください。と聞かれ、

父です。
とはっきり答えます。父の背中を見て育ちロケットを打ち上げたいからです。

そして、
大人が本気で泣く仕事に就きたいのです。と言います。

【財前と富山】

サヤマのバルブテスト

富山は、
椎名が石坂に賄賂を渡す瞬間を目撃してしまったのです。

だからなのか、心改めて財前が行っている耐久テストを
帝国重工のためと言い富山は協力します。

そして、財前は、
間違えなくこれはデータ偽装です。

後は咲間さんに任せますという佃でした。


【17年前の旧サヤマ製作所】


椎名は昔を回想しながら、貴船に悪知恵の相談をします。

それは、週刊ポストへ警告書で訴える手法です。

その書類を持った編集長は、記事を書いたら佃製作所も巻き込むことになるぞ、
それでも良いのか！と咲間に言い迫ります。

100％必ず勝てるのか！と・・・

【殿村の一言】

殿村は言います。
あなたの行くところはサヤマではない、あなたは週刊ポストに行くべきだと。

あんたは内の大将なんだ。
あんたは、あんたの信じた道を行けばいい、
その編集長に
佃製作所はどうなっていいから記事を出してもらうお願いをするべきです。

どんなことがあってもこの会社をつぶしません。
と大声で叫ぶ元銀行マンの殿村がいます。

そこに中里が現れ、
自分がしたことを洗いざらい佃に説明します。罪の意識も感じながら。

とにかく顔を上げてまっすぐ目を見ろと佃は中里にいいます。

誰だって間違えはある。大切なのはこれからどうするかだ。

本当に責任をとらない奴はほかにいる。

おれはそいつを絶対にゆるさない。お前の敵はおれがトル。


【佃と椎名】週刊ポストで


内には優秀な弁護士と大番頭がいますから、
記事を書いてくださいと編集長に願う佃がいます。

臨床で亡くなった患者さんのためにもここで退くことはできないでしょう。

受けて立ちましょう。正義は我にありです。

そして咲間はわかりました書きましょう。
というが編集長は本当か？と疑問を呈します。しかし

正しいことが書けなくなったらジャーナリスト失格です。
と言う咲間に編集長が応えます。

わかった、責任はおれが持つと言います。

【ちょこっと感想】

どう思いますか？この編集長を・・・咲間はフリージャーナリストですよ。
現実の社会なら会社に不利な状況であればフリーは切られます。

それが現実です。
そんな人間は私の周りにも沢山います。でも歯を食いしばって生きています。

【帝国重工会議】爽快度NO1

石坂は財前の報告で失脚しますが、
このシーンで印象的なのは空気をいち早く呑み込み身の振り方が
お上手な「水原重治本部長」の表情ですね。

石坂の形勢が不利だと思った瞬間に態度が豹変します。見事です。

ロケットをなめるな！！と
藤間社長が石坂に言い渡すシーンは爽快度NO1でした。
そして佃製作所のバルブを採用する。

【佃VS椎名】

椎名の悪意を裁いた週刊ポスト

このVSシーンは少し長かったと私的には思います。


この下町ロケットは、
小さな組織が大きな組織に立ち向かいながら、爽快にやっつけることの
非現実的なシーンに視聴者は拍手をしているのだと思います。

現実的には理不尽なことが会社内外に沢山あるし、
上司の命令に従っているサラリーマンは多くいると思います。

いったい何のために誰のために仕事をしているのか？

常に漠然と疑問に思って仕事をしている方々。

全てとは言いませんが、
妥協しながら家族や親、そして兄弟のために働いていることでしょう。

サヤマ製作所の椎名社長は、
製造業中小企業の2代目社長です。つまり佃と同じ境遇ですよね。

父は社員を大切にまじめに生きてきた人物ですが、倒産という悲劇で
全ての財産を無くしてしまった旧サヤマ製作所。

大手の債権者はたぶん銀行なのでしょう。つらい思いがあったのかも
しれません。

しかし、この椎名社長は間違っています。

佃と違うのは志でしょう。

人が亡くなっているわけで、
その原因が我にあるというのに良心はないのでしょうか？

その人間性が問われているのでしょう？

人が亡くなっても、
会社人間たる日本クラインの久坂＆藤堂、そして佃、貴船。

帝国重工の石坂などは賄賂も受けとり、椎名を応援している、
とんでもない悪です。

正義は勝！いいセリフです。





池井戸潤劇場を2ヶ月半、10話を楽しませていただきました。
涙と怒り、そして笑い。ドラマの原点ですね。

すべての俳優さんに拍手です。

ありがとうございました。

【エンディングのエンディング】
椎名がロケット打ち上げ後に登場するのはいらないですね。
原作にもありませんし。

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