下町ロケットキャストに落語家の立川談春が第１話から出演した。

【立川談春】
下町ロケットのキャストは芸人が数多く使われていますね。
立川談春さんもその一人で、佃製作所の経理部長、殿村直弘を演じています。

第１話の資金繰りのシーンから登場しますが、私が好きなシーンは佃製作所の
顧問弁護士に意見を言うシーンです。

銀行帰りに、社長に勇気をもって進言し、銀行からの出向の身ではあるが真剣に
佃製作所の事業を考えている男。
プロパーの社員からはあまり好かれていない役どころです。

立川さんは、立川流の落語家で本名は佐々木信行（ささきのぶゆき）です。
１９６６年に東京で生まれましたが、小学生１年で埼玉県の戸田市へ引っ越しています。
縁あって、７代目立川談志に入門し１９９７年に真打に昇進しています。

【試練】
さて、下町ロケットですが、池井戸潤は主人公佃に試練を与えています。
Ａランク得意先の注文キャンセルで減収し、その状況化で融資を申し込むが断られてしまう。
そして、帰社後に訴状が会社に届く。得意先、金融機関、そして裁判所（司法）です。

訴えてきたのは競合会社の「ナカシマ工業」です。
特許侵害、そして損害賠償額が90億円。ありえない。訴訟の中身は「ステラ」です。

佃製作所の開発商品「ステラ」は5年前の発売以来の稼ぎ頭です。
売上構成比は30％と主力商品なのです。

ナカシマ工業は特許侵害を理由に販売差し止めを求めています。
売れるとなると、さっさとその分野に参入してくるマネシマ（ナカシマ）工業の
戦略であることは佃も知っています。

どこの分野でも良くあることですね。マネをしながら成長していく戦略です。

さて、訴状を受けとったなら応戦しなければなりません。無視したら裁判は負けに
なり損害賠償を払わなければならないからです。つまり倒産です。

至急に技術、知財に詳しい弁護士を立てる必要がありますが、敵は顧問弁護士に
技術畑出身の変わり種を集めています。それが敵の戦略であるのです。

ナカシマ工業の訴訟に負けてステラの販売中止になれば売り上げは30％減、
京浜マシナリーの10％減と合わせて40％の減収になってしまいます。

【顧問弁護士】
またしても窮地に追い込められた佃社長、顧問弁護士は対応してくれるで
あろうか？

佃製作所の顧問弁護士「田辺薫」は取引先と締結する
契約書を作成するときなどに世話になっている弁護士です。
特許うんぬんといった件は専門ではありません。

佃は、とりあえず日々にお世話になっている田辺顧問弁護士に相談することに
しました。

【技術開発部長】
佃製作所の技術開発部門のリーダー、技術開発部長は「山崎光彦」。
安田顕さんが演じています。

佃と同じ大学の後輩でバリバリ鳴らした研究員だったが教授とソリが合わず
佃に入社しました。３８歳のオタクで独身です。

【ナカシマ法務】
佃を起訴したナカシマ工業の担当は事業企画部法務グループマネージャーの
肩書の三田公康。演じるのは橋本さとしさんです。

ナカシマ工業とは技術者同士で数回検討会を開き佃は山崎と一緒に議論を
重ねた中です。

しかし検討会ではナカシマからの反論はなく突然と起訴になったことに
佃は肚の底から強い怒りが湧いていました。なんのための検討会だったのか？

決着は裁判所行われることになりました。
同じ分野で競合する相手を訴えて蹴落としていく。許しがたい暴挙です。

田辺弁護士の事務所に山崎、殿村と３名で行くことにしました。
田辺弁護士は、・・特許侵害というと、どういう？・・・と専門外であるため
山崎が内容説明をすることになりました。

先生は弱腰であった、大企業に弱い裁判官がいるとか、ナカシマは勝てると
思っているから・・とまるでこちらが最初から負けることを想定していています。
技術論争は、長期化すると手に負えなくなる。などなど

殿村が質問する。田辺先生はこうした知的関係の裁判、ご経験はおありですか？
と。知的財産とは発明やソフトなどの無形財産です。

【殿村の進言】

殿村経理部長は佃に言った、不安だから他の弁護士を当たって下さい、と。
田辺弁護士は先代からの付き合いだ。契約書の作成、債権回収、従業員の
相談事でお世話になっていた。が今回のような案件は門外漢であるのです。

殿村から銀行にこの件も報告しなければと言われ、佃は帰社したら電話する
つもりだった。しかし白水銀行の柳井から携帯に電話があった。
ぶっきりぼうな口調で「ちょっとこういうのマズいんじゃないですか？」と
またまた状況は負の連鎖に・・・・

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